鉄道へのトキメキが止まらない
乗換BIG4インタビュー 三上編vol.2
駅すぱあとのヴァル研究所が誇る鉄道ファン、乗換BIG4こと三上、鈴木、廣戸、夏目のインタビューをお送りします。
PROFILE
乗換BIG4:三上(みかみ)
ヴァル研究所コンテンツ開発部所属。1つのジャンルにとどまらないがあえて言うなら「乗り鉄」。鉄道を含めた公共交通の知識の幅広さは、社内随一である。
——鉄道を好きになったきっかけは?
三上:理由を考える前に、物心のついた頃にはもう好きでした。男の子はだいたい、動くものが好きですよね。車も好きだったんですけれど、鉄道のほうがよかったですね。
——車よりも鉄道に心が動いた理由はあるんですか?
三上:たぶん、長いからですね。車だと一瞬で通り過ぎちゃうけれど、鉄道は何両もつながっているから、眺めていられる時間も長いですよね。
——トキメキが止まらない。
三上:そういうことですね。何秒間か、目で追えますから。それに、大きな音もしますしね。
——ご出身はどちらですか?
三上:和歌山県の紀勢線沿線です。親が旅行好きで、小さい頃からよく家族で電車に乗って出かけてました。どこへ行くにも、まず紀勢線で大阪まで出るんです。大阪からは、行き先が無数にあるように感じられて、なんというか夢が広がったんですよね。
紀勢線の車窓
——なるほど。その体験が、鉄道好きに拍車をかけたわけですね。
三上:ええ。旅行に行くときは、朝4時台の始発に乗って出かけてましたから、早朝の駅や車内の雰囲気が好きになりました。旅先でも、駅や車両、車窓の風景、乗り降りする人たちの生活感とかを眺めるのが好きになりましたね。だから私は、電車の中で寝ないんですよ。
——長い時間電車に乗ってると、ウトウトしちゃいそうですが。
三上:大半の人はそうだと思いますけれど、でも旅行中は、寝るのはもったいないです。例えば北海道なんて、どこまでも続く大自然を眺めていると、心が癒されますよ。それに私は夜行列車でも、本当に深夜になるまで寝ませんから。そして空が明るくなった頃には、また起きて窓の外を眺めます。早朝に犬の散歩をしている高齢者に向かって、心の中で「おはようございます」って挨拶してますよ。寝台車に乗ったときは、大宮とか横浜とかで、普通列車を待っているサラリーマンの姿を眺めながら、勝手に優越感に浸ったりもしてます。
夜行列車で夜景をボーッと眺める
——なんか、その気持ちは分かる気がします。自分だけ贅沢な時間と空間にいる、っていう感覚ですよね。
三上:そうです。だからギリギリまで寝ないんですよ。他にも、車窓からはいろいろと見つけられるものですよ。間近で見たいものとかが目に飛び込んでくると、メモを取って、「今度は下車して近くまで行ってみよう」って思ったり。でも結局、行かない場合が多いんですけど。
(vol.3へつづく)