実は最新型車両が好きな鉄もいる
乗換BIG4インタビュー 鈴木編vol.1
駅すぱあとのヴァル研究所が誇る鉄道ファン、乗換BIG4こと三上、鈴木、廣戸、夏目のインタビューをお送りします。
PROFILE
乗換BIG4:鈴木(すずき)
ヴァル研究所 開発部所属。駅すぱあとの中枢に潜り込み、乗り鉄のかたわら運賃制度を極めんとするエンジニア。足の向くまま気の向くままに鉄道旅を楽しんでいる。
——鉄道ファンになるまでに、どんなストーリーがありましたか?
鈴木:特別なことはないですよ。子どもの頃は乗り物全般が好きでしたけれど、むしろ多感な中学高校時代は、家でずっとゲームをやってたぐらいですから。ただ、大学で入ったサークルが結構な大所帯で、旅行が好きな先輩たちと鉄道で全国を回るようになったんですね。で、あれこれ調べて知識もついて、この会社に就職して、さらにいろいろ詳しくなったという感じです。
——少年時代よりも、今のほうが鉄道にのめり込んでる感じですか?
鈴木:でしょうね。ゲームは今でも好きですが、昔ほどやり込まなくなってきたので、趣味のウエイト的には、鉄道のほうが大きくなったかなと思いますね。
——鈴木さんは、鉄道ファンの中でもどんなジャンルに入るんですか?
鈴木:基本的には、乗り鉄ですね。今の時点で、全国のJRの80%は乗ったことあるんですよ。『乗りつぶしオンライン』という、乗り鉄にはおなじみのサイトがあるんですが、そこにアカウントを作って、乗車記録をつけていますね。
——いずれは100%、コンプリートしたいですか?
鈴木:長期的な目標としては、そのつもりです。ただ、残りの2割は遠いところですし、1泊でも行けないかなというところが多くて、たいへんになってきました。中国地方を乗りつぶそうと思ったら、最低でも2泊は必要。そうすると三連休じゃないと行けませんからね。実は2014年10月の三連休に予定していたんですけれど、ちょうど台風が来ちゃったので、青森に変更しました。
JR五能線・林崎駅 周辺は360°リンゴ畑
——台風を避けつつ、旅には行ったんですね。
鈴木:ええ、行きました。
——全国の鉄道に乗りまくっている鈴木さんにとって、好きな車両ってどんなのですか?
鈴木:実は、最新型が好きです。というか、発展していく様子が好きなんですよね。たとえば車内のドアの上に昔は何も付いてなかったですけど、LEDの案内板が付くようになり、液晶モニターが付くようになりと年々発展してますよね。「こういうこともできるようになったんだ」と感じるのが好きなんです。
——へえー。意外です。珍しいローカル線とかっていう答えを予想してましたから。
鈴木:「古き良き」鉄道が好きな昔からの鉄道ファンは少なくありません。ただ、今の40代、50代の方たちは、ご自身の子供の頃にその車両に乗ったという体験があるので、おのずと「古い」鉄道が好きになるのだと思います。その気持ちは分かります。
一方で私には、その時代の車両の全盛期に乗った体験がないので、あまり古い車両に感情移入できないっていうだけの話なんですけれど。まあ、そう考えれば、私がそのくらいの年齢にさしかかった時、私が子どもの頃に乗っていた車両の話をしても、若い鉄道ファンには共感してもらえないかもしれませんね。
(vol.2へつづく)