2016年春のダイヤ改正で消える駅、全部見せます!
こんにちは。幻の駅ハンター・三上です。
北海道新幹線の開業まであと8日。界隈はよりいっそうにぎやかになっているようです。
ところで、北海道新幹線の開業日である3月26日は、JRダイヤ改正の日でもあります。今年の改正では、計10箇所の駅が廃止となります。
「幻の駅シリーズ」でも何駅か取り上げましたが、今回はそれらと合わせて10駅を一挙にご紹介します。
JR函館本線:鷲ノ巣(わしのす)駅
元々信号場だったので、質素なホームしかありません。
幹線道路から脇道に入り、少し奥まったところにあるのですが、入口に看板がないため「知る人ぞ知る」駅だったかもしれません。
JR石勝線:東追分(ひがしおいわけ)駅
駅裏に息をのむような北海道らしい風景が広がる駅でした。駅入口にある踏切は、某ビールのCM撮影にも使われました。
JR石勝線:十三里(とみさと)駅
夕張メロンの農家が数軒あるのみで他には何もありませんが、駅前を国道が通っており、車の往来は多いです。
ちなみに、駅名の「十三里」はこのあたりに13マイル(十三哩)の距離標があったことに由来します。
JR根室本線:花咲(はなさき)駅
根室本線釧路~根室間の愛称「花咲線」と同じ駅名でしたが、それとは裏腹に利用客は少なく、静かな駅でした。
JR石北本線:上白滝(かみしらたき)駅・旧白滝(きゅうしらたき)駅・下白滝(しもしらたき)駅
「1人の女子高生のために残されていた駅」として有名になった旧白滝駅
言わずと知れた白滝シリーズの3駅です。詳細は「幻の駅(特別編)・白滝シリーズってなに?」をご覧ください。
JR石北本線:金華(かねはな)駅
高校があり、通学での利用が多い隣駅・西留辺蘂(にしるべしべ)に折り返し設備がないため、列車はこの金華駅まで来て折り返していました。意外に本数が多く見えるのはそのせいです。
以上、北海道の廃止8駅でした。ここからは岩手県の廃止駅2駅です。
JR山田線:大志田(おおしだ)駅
元スイッチバックの駅です。写真の奥に見えるポイント(線路の分岐)がその名残です。
冬季休止駅であり、列車の発着は11月末が最後となったため、一足早く営業を終了しました。
廃止の公式発表がその後だったため「いきなり廃止された!」と思った方もいらっしゃったのではないでしょうか。
JR山田線:浅岸(あさぎし)駅
大志田駅と瓜二つと言っても過言ではないでしょう。詳しくは「幻の駅(第3弾)・浅岸ってどこ?」をご覧ください。
おわり
以上、まもなく廃止する10駅でした。箇条書きにしておさらいします。
- JR函館本線:鷲ノ巣(わしのす)駅
- JR石勝線:東追分(ひがしおいわけ)駅
- JR石勝線:十三里(とみさと)駅
- JR根室本線:花咲(はなさき)駅
- JR石北本線:上白滝(かみしらたき)駅
- JR石北本線:旧白滝(きゅうしらたき)駅
- JR石北本線:下白滝(しもしらたき)駅
- JR石北本線:金華(かねはな)駅
- JR山田線:大志田(おおしだ)駅
- JR山田線:浅岸(あさぎし)駅
※直接の廃止ではありませんが、これら10駅のほかに津軽今別駅が、在来線の駅としては営業を終了します。この駅は、新幹線の駅「奥津軽いまべつ」として生まれ変わります。
さて、駆け足でご紹介しましたが、いかがでしたか。いずれの駅も周囲に民家が少なく、利用客が極端に少ない駅となっていました。
地図からは消えてしまいますが、これらの個性的な駅があったことは記憶にしっかり刻み込んでおきたいですね。
記事を書いた人
三上(みかみ):乗換BIG4
ヴァル研究所コンテンツ開発部所属。1つのジャンルにとどまらないがあえて言うなら「乗り鉄」。鉄道を含めた公共交通の知識の幅広さは、社内随一である。