幻の駅(第10弾)・一ノ堰六地蔵尊ってどこ?
こんにちは。幻の駅ハンターとしてはひさびさの登場です。三上です。
先月6月29日、「駅すぱあと」のヴァル研究所は地域の“いいもの”を掘り出し紹介・販売するECサイト「駅すぱモール」 をオープンしました。まずは本社所在地である東京・高円寺地域と、福島・会津地域を特集しています。
特に会津地域では、会津鉄道の方にご協力をいただき、「風覧望」の愛称をもつAT-400形の列車で実際に使用していた座席 や列車の運転体験など 珍しい鉄道商品も扱っています。鉄道ファンはもちろん、珍しいもの好きな方も良かったら見てみてください。
AT-400形の列車で実際に使用していた座席(お値段は2万円台)
さて、前置きが長くなりましたが、今回はその「駅すぱモール」とタイアップして、会津鉄道のとある幻の駅をご紹介しましょう。
「一ノ堰六地蔵尊(いちのせきろくじぞうそん)」駅です。噛みそうな駅名です。
紅白幕があって、なんだかおめでたい雰囲気ですね。でも、ホームは鉄パイプ剥き出しの簡素な造りで、編成が長いと一部の車両がホームからはみ出てしまいます。
この駅、実は「一ノ堰盆踊り祭り」というこの地域のお祭りが開催される日だけ設置される駅で、近所の人々だけでなく、沿線の各駅からもお祭りに行けるようにと配慮されて開設されたものです。
場所はピンが立っているあたりです。
六地蔵尊の真裏に会津鉄道が走っていて、そこに駅が設置されるので、お祭り目的で利用するにはとても便利ですね。
お祭り会場の入口
駅名標もちゃんとあります
車掌さんから幻の駅発の乗車券を買うことができました
2009年~2013年まで、お祭りの開催日に合わせて毎年8月23・24日に営業されていましたが、残念なことに近年は設置されていません。
今後も設置されず、このまま本当に幻となってしまうのか。今後も会津鉄道から目が離せないですね。
※ご注意:本文中の写真は、2013年に三上が撮影したものです。
記事を書いた人
三上(みかみ):乗換BIG4
ヴァル研究所コンテンツ開発部所属。1つのジャンルにとどまらないがあえて言うなら「乗り鉄」。鉄道を含めた公共交通の知識の幅広さは、社内随一である。