TOP2013年度調査結果調査No.02 ゆずりあい精神の意識調査

調査No.02 ゆずりあい精神の意識調査 調査結果発表

今回のアンケートでは「ゆずりあい精神の意識調査」と題して、皆さまに優先席に関する事柄について伺い、959人の方にお答えいただきました。

調査期間:2013年5月14日〜5月28日(火)10:00

1. 優先席では席を譲るべきだと思いますか?

9割以上が席を譲るべきだと考えている

 優先席において、もし優先されるべき人がいた場合には9割以上の方が席を譲るべきだという意識を持っているという結果が出ました。 しかしながら、全体の6%程が「どちらともいえない」と回答しており、優先席について必ず優先すべきであるという考えではない人がいることもわかりました。

 年代別で比べると、60代がこの質問に対し「どちらともいえない」という回答をしている割合が他の年代と比べ少し高めであることがわかりました。 年代が高くなるにつれ、優先席では席を譲るべきだという考えになりそうではありますが、譲られる側としても強要するのはちょっと・・・という意識があるのかもしれません。

2. 優先席以外でも席を譲るべきだと思いますか?

4人に1人は優先席以外で席を譲るべきだという意識はない

 1つ目の質問では9割以上の方が優先席では譲ると回答しておりましたが、優先席以外ではどうかという質問に対しては、 4人に1人が譲るべきだという意識はしていないことがわかりました。 特に、「どちらともいえない」という意見が増えており、必ずしも優先席以外の席では譲ろうとはしていないことが明らかになりました。

3. あなたは座席を譲ろうとした相手に断られた経験がありますか?

2人に1人が席を譲ろうとして断られた経験がある

 お年寄りや身体の不自由な方、妊娠中の方など譲るべきだと思われる方に席を譲ろうとしたところ、 相手に断られてしまったという経験を持った方が約半数いるという結果が出ました。

 逆に4割の方はほとんど断られたことがないということから、断られたことがない人達が何かしら断られないように配慮していることがあるのかもしれません。

4. あなたが座席に座っていて、目の前にお年寄りや妊婦がいると気付いていても席を譲れなかったことがありますか?

全体の4割が何かしらの理由で席を譲らなかった経験がある

 この質問から、全体の44%が「断られると思って譲らなかった」もしくは「降りる駅が近いので譲らなかった」「譲る気がなかった」と、 何かしらの理由で席を譲らなかった経験があることが明らかになりました。

 また、前述の席を譲ろうとして相手に断られた経験がある人で、「断られると思って譲らなかった」と回答している人は全体で20%程であり、 一度断られてた経験があると次再び譲ることを躊躇してしまう人が5人に1人いることがわかりました。

5. あなたが座席を譲った際に成功した譲り方を教えてください(任意)

 ご回答として多かったのは、相手に対してさり気ない気遣いをしながら席を譲っているというものでした。 また、気付いた時点ですぐに声をかけないとタイミングを逃してしまう、さっと立って譲りますという声も。
 いただきました回答を一部抜粋させていただきます。

笑顔で「どうぞ」
譲られた側も応じやすい様になるべく愛想のよい声のかけ方をする
妊婦さんマークを付けている人には、「もうすぐですか?」「大きくなってきましたね~」とか一言添えると周りの人にも理解できるので。 年配の方には、何も言わずソット席を立ちます。
「あの、よろしいですか?」 「こちら、よろしかったらどうぞ」とあくまでシンプルに正攻法で。相手も「ありがとうございます」と言ってくれました。
気づいたらすぐ譲る。迷うとダラダラ譲れないままになります。こちらも気分が悪く、譲らなかった事はある。
対象相手を見かけたら直ぐにサッと立って「どうぞおかけ下さい」とはっきり伝えること。
私はすぐに降りるので、と言って譲った
どうぞといって席を立つんではなく、座ったまま座りますか?と聞くようになったら、俺はそんな年寄りじゃねーよと怒られることもなくなり、その後の気まずさも改善し、有難うと言って席に座ってくれる方が増えました。
ゆずるという行為が、相手に悪くとられることもありえるので、 譲るのではなく、何もいわずに別の車両に移動することにしている。 そうすれば、相手は譲られたと思わず、 たまたま目の前にある席があいたので座ったということになる。
目の前に来たタイミングで譲る タイミングがズレると声をかけにくいから
その人が目の前に立った時点で譲るとタイミングよく座ってくれることが多い
僕次で下りるんで。が一番成功します。 例え次で降りなくても使います。
目的の駅の名前のアナウンスが車内にしたとき譲った

まとめ

 今回、「ゆずりあい精神の意識調査」として優先席に関する意識調査を行いましたが、優先席と優先席以外の席での意識に若干の違いがあることが明らかになりました。
 全体的には優先席では席を譲りましょうという意識はあるようですが、実際譲った場合に断られてしまったり、その他個々人の理由で席を譲らなかった経験があることがわかりました。

 今回は譲られる側の立場に関しては調査しておりませんが、譲る側も譲られる側もこういった意見や考えがあるということを参考にして頂ければと思います。

 皆さま、ご協力ありがとうございました。