TOP2017年度調査結果調査No.09 電車やバスでの飲食に関する意識調査

調査No.09 電車やバスでの飲食に関する意識調査 調査結果発表

今回のアンケートでは、「電車やバスでの飲食に関する意識調査」と題して、10代~70代の男女1,472人の方にお答えいただきました。

調査期間:2017年9月7日(木)〜9月19日(火)

1. あなたは電車・バス車内での飲食は問題があると思いますか。

70代の約3割が「車内の飲食は問題があると思う」と回答

この質問に対して、70代のうち35.6%の人が「電車内の飲食は問題あると思う」と回答しました。全年齢のうち同回答をした人の割合は、18.3%であり、70代の割合の高さが目立ちました。

一方、10代のうち13.6%が「電車内の飲食は問題ないと思う」と回答しており、全年齢での同回答の割合(5.2%)よりも高い水準にあります。年配の方と若い方では「車内の飲食」への意識が逆の傾向を示していることがわかりました。

2. 電車・バス車内で食べても良いと思う食べ物を教えてください(複数選択可)。

10代の約7割が車内でおにぎりやパンを食べても良いと認識

全回答者のうち、約9割の人がミントタブレット・ガム・飴についてをそれぞれを「車内で食べても良い」と回答しました。一方、パン・おにぎりについては約3割台にとどまっています。一口で口の中に収まるか否かが、車内での飲食の許容範囲と関係があると推測されます。

また、世代別で見ると、10代の回答者は多くの食べ物について、車内での飲食に他の世代よりも寛容である傾向が見られました。特にパン・おにぎりを車内で食べても良いとの回答は約7割にのぼっており、全世代での割合の倍以上となっています。

3. 電車・バス車内で飲んでも良いと思う飲み物を教えてください(複数選択可)。

缶入り飲料を飲んでも良いと認識しているのは約3割。トラブルになることも

飲み物に関して、ペットボトル飲料と缶入り飲料との間で認識の差が明らかになりました。ペットボトル飲料については、全回答者のうち9割近くが「車内で飲んでも良い」と回答しているのに対し、缶入り飲料についてその割合は3割強にとどまります。

後述の問5への回答の中には、缶入り飲料は車内が揺れやすく、トラブルになったことがあるとの声が多くありました。また、同じ缶入り飲料でも「車内で飲んでも良い」と許容されている割合は、アルコール類の場合(13.1%)とそれ以外の場合(3種平均で36.3%)とで大きな差がありました。

4. 電車・バス車内で飲食をしても問題ないと思うシーンを教えてください(複数選択可)。

「子供がお腹を空かせて泣いているときの飲食」認識に年代と性別差か

この問いではシチュエーション別に「車内で飲食をしても問題ないか」どうかを訊ねました。全ての属性において「新幹線、高速バスの車内」での飲食は問題ないとする人の割合の高さが目立ちました。比較的長距離になる新幹線や高速バスの車内での飲食は、それ自体が行楽の一つと認識している方が多いことが推測されます。

また、男性と女性とで飲食を「問題ない」とする割合が異なったのが「子供がお腹を空かせて泣いているとき」でした。特に20代・30代の女性はその多くが「問題ない」と回答しています。後述の問5の回答の中には、「子供が泣いていて他の乗客の迷惑になってしまうので、何か食べさせて静かになるなら仕方ない」といったエピソードも寄せられており、小さな子供と触れ合っているかどうかも許容度に影響があると推測されます。

5. 電車・バス車内での飲食に関するエピソードがあれば教えてください(任意)。

車内飲食で不快に感じるポイントは「におい」?

最後に、電車やバスでの飲食について、体験談や感じたこと・思ったことなどを自由記入で回答いただきました。
いただいた回答を一部抜粋してご紹介します。

席が空いてなく、吊り革につかまって立ったまま、おにぎりを食べていた人を見た。
朝の通勤電車でトーストを食べてる人を見たときは驚いた。
菓子パンやおにぎりをがっついている大人がいると、忙しいんだろうなと気持ちはよく分かるが、私はできません。
雨の日の路線バスでの飲食。匂いがバス中に漂って気分が悪くなった。
体調の悪い時や空腹時など、咀嚼音や袋の音、においなどに敏感になり、勘弁して欲しいです。
通勤時間帯の混雑する時間帯の飲食は、食品や飲料をこぼす等されそうで、迷惑に感じたことがあります。
バス車内でペットボトルのお茶を飲んだとき、急ブレーキを踏まれ飲んでいたお茶をこぼしてズボン、シートと床を汚した。
電車に乗った時、シートが濡れていて、お尻が濡れて恥ずかしい思いをしました。
混んでいる電車で缶コーヒーやジュースを隣で飲まれると汚されないかとひやひやする。
まあまあ混雑している車内(電車)で、揺れた拍子に食べていたチョコ?か何かで他人の服を汚してしまってトラブルになっているのを見たことがある。
子どもがベビー時代はぐずると周囲に迷惑なのでえいせいぼーろなど、そっと口にふくませられるものをいつも持ち歩いていた。
常磐線の夕方は、缶ビールとカップ酒が必需品だった。
バス車内でおにぎりを食べながら出社したら後日会社にクレームが来た。
台湾のバス・MRT内は飲食禁止で、忘れてガムを噛んでいて、捨てる様に言われた。
出張などの帰りの新幹線でのお弁当箱とビールは最高に美味しいです!それも一つの楽しみです。
始めての出張先で昼時であったため弁当買ってローカル線に乗ったが、意外に満員で食べられなかった。

まとめ

車内飲食について、認識に個人差がありそうなものの、結果から推測すると若年層ほど抵抗感がないことがわかりました。

問5にてさまざまなエピソードやご意見をいただきましたが、不快なものとして一番多くあげられたのが「におい」でした。「納豆巻き」や「ニンニク臭」、「ハンバーガー」などの具体的な食品をあげた意見が多数寄せられており、「におい」に関する不快感は印象的であることがうかがえます。

反対に、「ブルートレインで食べた弁当」や「お座敷列車での宴会は楽しかった」「旅行中は必ず飲食する。旅の醍醐味」など、旅行の思い出や海外での経験など、ポジティブなコメントも寄せられており、時と場合によってその捉え方はさまざまであることが言えそうです。

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